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執筆者の写真林登

特集[小矢部市の地方創生って実際どうなの!?vol,3]

更新日:2022年6月30日

Vol,2は、以下よりお読みください。





さて、前回は、現状について書きました。

今回は、未来へ向けて何をすれば良いの!?っていう話を書いてみたいと思います。


小矢部市が第一に取り組むべきことはまず、

「住民対話」だと考えています。


先日のNPO法人との意見交換会でも、まちづくりのために小矢部市に問い合わせたり、

相談したりしたいけど、これってどこに言えば良いの?ってことが多すぎる!と、言われました。

せっかく、ボランティア精神で、地域のために活動しようと考えている人たちなのに、小矢部市は、「それは、うちの課ではないので、〇〇課行ってください」とたらい回しにあう。


実際に、私が所属している公益社団法人小矢部青年会議所でも

同じことがある。担当課がわからなくて、どこに言えばいいんだろう〜で思考停止してしまう。

せっかく、青年会議所も自分の時間を使って地域のために活動しようとしているのに、それではもったいないですよね。


それ以外にも、市民はどこに意見を言えば良いのか、わからないのです。

道路直してほしいのも、この道路の管理者は小矢部市なのか、富山県なのか、国なのか、

わからないこともあります。

また、小矢部市だとしても農道は農林課で、市道は都市建設課だったりするので、一般人には全くわからないでしょう。


私が先日、議場で意見したことがありましたが、それは全くその話でした。

クロスランドの大規模改修について検討委員会を設けて、議論され、検討委員会の方針が示されました。しかし、その検討委員会が開かれたこと自体、市民はほとんど知りません。

いつも、こういうのは、工事が始まってから、何ができるの?と噂になります。

そして、「いや〜もっとこんなのがよかった!これじゃ使いにくいよー」という話になる。

だったら、市民の声を広く聞いて、議論しよーよ!ってことを議会で意見させて頂きました。


その検討委員会も青年会議所と PTAから1名ずつ選出された方以外は、年配の方でした。利用者側は、1名吹奏楽団から選ばれていましたが、普段使っているママパパ、お子さんの声はどうやって反映させるのでしょうか。

知らないうちに決まって、使いにくいものができる、その繰り返しはもうやめるべきです。


じゃーどうするか。


① 会議をオープンにする。 議事録の公開はもちろん、オンライン配信や、グラフィックレコーディングを活用。 クロスランドの件は、議事録が公開されていなかった。


② 課題をシェア(共有)する。

課題を隠したり、内部だけで検討することで、課題が解決できないことは、

どこの組織でもあると思います。

内部だけで検討すると、使えるリソース(資源)は限られます。

具体的なリソース(資源)は、ソフト面もハード面もあります。

知識やノウハウなどの情報や、資金、車や作業車両など。

本当は、市内の企業が情報や知恵を持っていても組織内でいくら考えてもそこに至りません。それを繰り返していると、知識ノウハウ情報が蓄積されず、課題は山積みになり、何にもなりません。

こんな課題があるよ!と、外に発信することで、助けてくれる人もいるかもしれません。

また、シェアすることで、行政では1000万円かかりそうだなーと見積もった工事が

実は何かの工夫をすることで500万円でおさまったりします。

小矢部市の課題を一覧にして公開することからやるべきです!


③ 市民が気軽に意見を言える場所をリアルとオンラインで作る。 "気軽に"というのが大事である。

ユーザーインターフェイスと言ったりするが、

小矢部市のホームページのように、欲しい情報まで

何回もクリックしたり、ページを変遷したりすると、

嫌になったり、単純に面倒だし、途中でわからなくなったりします。 気軽に感覚的に操作して、簡単に意見を言える環境、

また、意見を言ってもし間違っていたらどうしよう〜と不安に

思ってしまう環境であっても気軽に言えない。

ソフト面でも言いやすい環境づくりは大事ある。

ハードもソフトも意見が言いやすい環境を作ることである。


④ 住民対話の機会をつくる。

古典的なマーケティング手法だと考えている。

ルート25という伝説的な大人気フリーペーパーが

昔東京にあったのですが、そのフリーペーパーをどうやって作ったかの秘話を本にしたものがあり読みました。

そこに書いてあったのは、ターゲット、読者として想定した人との対話でした。

居酒屋などで、気軽に好きなことを言える環境で、

普段の生活スタイルから、興味関心のあることから、

どんなことに困っているのか、話をとことん聞いたのです。

民間のビジネスも基本的には、人間の課題、困っていることを助けるための

商品やサービスがお金を払ってても使いたい欲しいということで、売れるわけです。

この対話の中から、潜在的なニーズ、潜在的な課題を探ることで、

本当に必要とされる人気のフリーペーパーを作ることができた!ということです。

市の職員や特には市長も住民対話の機会を意識的に持つべきです。


市長のタウンミーティングで対話している!と、小矢部市から言われることがあるが、

あれは対話になっていません。また、女性や若者は参加しにくい空気感がすごいですね。

意見に対して深掘りする質問がなされることがありませんでした。

対話ではなく、市長への質問をして、市長が答弁をするというだけの話でした。

私がやるべきだと考えているのは、双方向に深掘りしていくような対話です。


住民対話なくして、この小矢部市の未来は明るくないと感じています。

これからも小矢部市議会において、私は一人の議員として、

この住民対話の機会をつくることを訴えていきます!!


今回は、地方創生どうすれば良いか?ということで、

まず、住民対話でした。

まだまだ、様々な視点で、どんな戦略があれば良いのか、

考えていこうと思いますので、お楽しみに!!


以下、補足資料として写真と解説つけておきます。


▼良い例、富山県のビジョンセッション

輪になってみんなで一緒に話そうという雰囲気ができている。












ワークショップで自由な意見を出してもらっています。













知事は、総評しますが、否定したり、答弁みたいなことは言いません。

また、輪の中に入って話をされており、同じ立場で話しましょう!という雰囲気が作れています。後ろの絵図が、グラフィックレコーディングという手法です。話を聞いて、リアルタイムで絵にしていきます。そうすることで、今日でた意見!とかが、視覚的にわかりやすくなります。さらに、今日来れなかった市民もこれをみたら、どんな意見があったのか、長くて面白くなくてわかりにくい議事録などを読む必要がないのです。













▼悪い例の対話、相対して答弁をしている。

対面することで、言いにくい雰囲気がある。一方で、対面である必要性はない。

ここで出た意見はどこでいつ報告されるのだろうか。

せめて、開催後にどんな意見があったのか、市のHPやFacebookとかで公開してほしいものです。












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